カーボンフレームの精度出し作業について

今回GlobalComposite 112シクロクロスフレームが入荷したので早速各部をチェックしてみました。

先ずはフォークのクラウン部分から。

ああ・・・やっぱり・・・塗装と余分なエポキシ樹脂が邪魔をし、ベストな状態ではありません。コラムも若干太いので、この状態で下玉押しを付けても歪が発生し座りが悪そうです。


カスタムツールで綺麗に研削。(切削ではない所がミソ)これで下玉押しが安定します。

次にフレームのディスクブレーキ台座を見てみましょう。

あちゃー、こってりぼってり塗装とエポキシが乗って取付穴も面精度もよろしくありません。正直なところメーカーや素材に関わらずディスクブレーキの台座の精度はあまり重視されない傾向だったりします。多少傾いてキャリパーが付いても走行してブレーキパッドが摩耗(偏摩耗)してしまえば取り合えず問題ない様になりますので手を抜きがちです^^;

ここもサクッと研削してしまいます。

まだまだ足りません。

もういっちょ

ほぼ面が出ました。これ以上削るとカーボン層を痛め強度を損ねる恐れがあるので、この辺で妥協します。(金属と違いカーボンは妥協の見極めが重要)

最後に簡易塗装してディスクブレーキ台座修正は終了。(塗装のプロではないので仕上がりはご容赦ください)

これでキャリパーが正しく収まりローターへのパッドコンタクトが最適化され本来の効きとタッチが得られます。

尚、今回は目立つ個所を記事にしましたが、これ以外にも各部で検査と修正を行っています。

基本的に多くのメーカーは部品の取り付けと使用に問題が無いレベルまでは品質を保証しますが、それより先の製品が本来持つ性能を出し切るという所までは手が回らないというのが現状です。(陰で苦労している自転車屋さんは多いかと思います)であるならば、そこから先はクリーンがお手伝をし製品をベストな状態にしてお客様へお渡しすれば全て丸く収まる訳でして、その結果を考えれば、この様な手間もやりがいを感じるのです^^ 以上。